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何故、米ドルは世界で一番強い通貨なのか

通貨の強さや弱さは、経常収支に影響されます。
経常収支が恒常的に赤字の国は、通貨も弱いのが一般的な姿です。

例えば、アフリカ諸国や東南アジアの国で工業生産品の輸出が少ない国で、農産物等の第1次産品を輸出の中軸に据える国は、気象条件の変化が生じ生産が予定通りに行かなくなった場合、経済に大きな打撃を被ります。
また、鉱物等の天然資源を輸出品の柱としている国も、これらの産品の市場取引額の変動で大きな影響を受けます。
輸出額が減ると貿易赤字になり、その国の財政を圧迫し、その結果、その国の通貨の価値も下がるのです。
ところで、アメリカ合衆国も貿易赤字であり、財政収支も大きな赤字を抱ています。
これら2つの赤字を「双子の赤字」と言いますが、アメリカはこれらの赤字を抱えつつも、ドル安が進行してドルの信用不安といった結果に繋がったことはありません。
その理由は何でしょうか。
この点、イギリスでも同じことが言えるのですが、アメリカは、世界最大・ダントツの消費国なので、輸出額は膨大なもので貿易赤字を抱えていますが、それ以上に、自由の国であり、アメリカンドリームの国と認識され、アメリカに対する投資額(資本収支)が大きな黒字なのです。
ここ結果、米ドルはその通貨価値を落とさずに済みます。
また、アメリカは、資源大国であり、また、航空機やコンピュータのハード・ソフト、さらに大型重機等の世界最先端のハイテク産業もけん引する国家です。
また近年、シェールガス掘削技術が生まれ、世界で最もエネルギー資源の豊富な国になりました。
このような幅広く確固たる技術と労働力に支えられた国家は、国際収支が多少赤字に転じても、投資家が不安を感じて資金を引き揚げることにはつながらないのです。
このことは日本にも当てはまります。
日本は、バブル経済崩壊後から恒常的な不景気に陥りましたが、日本が持つ技術力基盤は依然として健在で経済基盤は強いので、大きな円安にはなりません。
それどころか、世界で起こった信用不安(最近ではギリシャ危機)の際には、危険回避通貨として円買いが進行したことも記憶に新しいことです。
このように、アメリカのような強い国の貿易収支は、余程のことがない限りあまり赤字でも気にすることなく、FX投資で言えば、ある一時の利食いの判断材料位にとどめるべきです。

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